「Smith Stratocaster」の由縁について。

80年代初頭(CBS期の終盤)にメイプル指板や3点止のジョイントをやめて、プリCBS期への回帰を目指した頃のStratocaster、通称「Smith Stratocaster」。

今日は「Smith Stratocaster」の由縁について少し紹介します。
80年代に入る頃、経営不振に陥っていたCBSは経営にテコ入れを行いました。
その時に製造を一から見直す等、Fenderの改革の先陣を切って指揮を取っていたDan Smith氏をリスペクトし、今ではスミスストラトと呼ばれる様になりました。

70'sからAmerican Standardへの転換を図り、Fenderが現代の地位に上り詰める序章の様なモデルです。

この「Smith Stratocaster」は1982年から1983年の「Standard Stratocaster」が発売されるまでの僅かな間しか生産されず、Fender本国のアメリカでもかなり貴重なモデルとして扱われています。

 

余談ですが、Dan Smith氏はこの後にFender Custom Shopの立ち上げにも関わり、Fenderの副社長になります。
また、Dan Smith氏の息子はカスタムショップマスタービルダーのJason Smith氏です。
Dan Smith氏は現代のFenderブランドを築き上げた、偉大な人物です。






他のクラフトマン日記は
こちらから!