Paul Reed Smith 1987年製 Standard
GLIDEでは、全在庫に当店技術者が調整・修理を施してから販売をしています。
本日紹介する Paul Reed Smith(PRS)1987年製 Standard もその内の一つになります。
製造されたてから30年以上経っている本機。
さすがに、使用感による傷や 前オーナー様による電装系パーツの交換などはございますが、非常に良い状態で入荷しました。
しかし、迷ったのがネックの反りの調整。
ネックの反り一つで弾き心地と音に大きく影響します。
一般的に「適正な反り具合」というのはあるのですが
反り過ぎて出音に影響が出ない限り、正解という反り具合はありません。
昨今はPRSで歪ませてテクニカルなフレーズを弾くプレイヤーの方も増えているので、ネックを真直ぐ目にして固めの音と押弦のし易さを重宝するセッティングにするか。
しかし、80年代といっても正真正銘のビンテージギター。
ここは ネックを少し順反り目にし、音の張りと倍音成分を豊かに出すセッティングにするか。
迷った結果、少し順反り目のセッティングにすることに!
というのも こちらのギターは歪ませても素晴らしい力を発揮するのですが
クリーン音の深さと抜けの良さが素晴らしい固体だったので
その良さを更に引き伸ばそうと「鳴り」を重視しました。
もちろん、歪み音の低音成分にも更にパンチが出て
なかなか迫力のある音を奏でてくれる様になりました!
今回の様にギターやベースは、ネックの反り一つで弾き易さや音の傾向をある程度調整することが出来ます。
是非、皆様も ご自身の愛機で好みのネック反りを探してみてください!