P.Uの高さ=P.Uと弦との距離 を変えると何が変化するのか?

先日、販売のためにリペアを施した Fender 1979~1980年製 Stratoaster。

こちらのリアルビンテージ
年代もの故、それなりの使用感は見られるのですが
ギターの音色を決める要ともなる P.Uなどは交換されず
80年当時のP.Uが残っており、まだまだ現役で弾き倒せる一品となっております!

ビンテージのP.Uは
使用されているマグネットの経年変化により
磁力が弱まり出力の下がった枯れた味のあるサウンドが特徴だったりするのですが
本機のP.Uは出力に影響が出ておらず、当時の迫力そのまま奏でられる仕様となっております。

なので、今回の細かい調整の中でも一番気を使ったのは
P.Uの高さ調整かもしれません。

ギター・ベースの全体調整の中で、意外と着目されずらい「P.Uの高さ調整」
今回はそんな P.Uの高さ調整 についてご説明します。

先ず、P.Uの高さ=P.Uと弦との距離 を変える と何が変化するのか
それは楽器からの出力が変化します。

高出力のP.U搭載の楽器を弾いたとき
アンプのクリーンチャンネルで弾いているのに
クランチ気味に歪んでしまった経験をお持ちの方も多いかもしれません。

「確かに歪が気に入って買ったけど、たまにはこのギターでキレイなクリーン音を出したいな・・・」
なんて時にP.Uと弦の距離をとってあげると意外にもお気に入りのクリーン音が出たりします。

逆に「何か今ひとつ歪みが物足りないかも・・・」なんて時は
P.Uと弦の距離を近づけてあげると気持ち良く歪んでくれたりします。

今回の様なシングルコイル×3搭載のギターですと
各P.Uとの音量差が生まれないようにするのも重要ですね!

全体調整の中でもプレイヤーの方に着目されずらい P.Uの高さ調整 ですが
高さ1つで劇的に音が変化してくれます!

こちらのギターは、前述の通りビンテージにしては出力が下がっておらず、入荷当初は力強くピッキングするとクリーン音でも歪んでしまっていたのですが、程よく弦とP.Uの距離をあけ、強めにカッティングをしても歪まないで気持ち良く鳴ってくれるセッティングにしました!






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