新品ギターへの調整の必要性について

新品ギターを買ったらそのまま弾き始めるという方も多いと思いますが、ギターは調整してから弾きはじめる必要があります。
新品のギターは弾きやすいと思われがちではありますが、新品であっても未調整では、決して弾きやすいとは言い難いことが多いです。
それは、弾きにくい状態になっているというよりは、メーカーさんの出荷状態のままだからです。
あまり認知されていませんが、ギターはメーカーさんからの出荷時の時点では、調整幅が十分に持たされています。弾き手の好みに合わせて調整できる余裕が持たされています。
ほとんどのメーカーさんが、弦高は高めにセットされています。
ナットも高めになっており、アコースティックの場合はサドルも高めになっています。
また、店頭や倉庫で保管されている間にネックの反りの変化も生じます。
これらは、価格帯に関わらず同じと言えます。

ギター屋さんの店頭で、新品ギターを何本か弾き比べて、「これは弾きやすい、これは弾きにくい」と判断されている光景をよく見ます。
ギターの弾き心地は、調整、セッティングで決まりますので、未調整のもので弾き心地を判断するのは、あまり意味がないと言えます。

また、購入されたギターに対し、「弾きやすい仕様のはずなのに弾きにくい」というご相談をいただくことも多いですが、それも未調整だからです。
「仕様=弾きやすさ」ではないです。仕様に関わらず未調整であれば、それは弾きやすいとはい言い難いです。

ギターを買うとすぐ弾きたくなりますが、まず調整してから弾き始める必要があると捉えていただくとよいかなと思います。



Related Posts

ハードケースで破損が生じる原因と、それを防ぐ梱包方法について
ハードケースで破損が生じる原因と、それを防ぐ梱包方法について
本当に稀ではありますが、非常に残念なことに、輸送中にギターの破損が生じてしまうことがあります。よくある破損の例が、こちらの写真のような、ネックの割れです。 この割れは、実際に輸送中に生じたものです。意外なことかとは思いますが、こういっ...
Read More
女川ロックまつり
女川ロックまつり
宮城県女川町にて、春には洋楽オルタナティブ・ロック、秋には洋楽 70s ロックをテーマに開催しているライブ・イベントです。東北内外から、熱の入ったバンドが集います。ジャンルを絞ることでコアな洋楽好きが集い、演るのも観るのも楽しむことが...
Read More
[メンテナンス・パック利用者の声] 神奈川県の袴田勝巳様 / Epiphone Les Paul など4本
[メンテナンス・パック利用者の声] 神奈川県の袴田勝巳様 / Epiphone Les Paul など4本
神奈川県の袴田勝巳様。Epiphone Les Paul など4本を、メンテナンス・パックで調整。■メンテナンス・パックでギターを調整されたきっかけは何ですか?息子が小学生の頃から弾いていたエピフォンのレスポールが購入から数年が経ち、...
Read More


他のクラフトマン日記は
こちらから!