Fender Stratocaster 1974年製 リペア
こちらの Fender Stratocaster 1974年製
リアルビンテージですが、ジャンボサイズのフレットにリフレットされていたりと
モダンなカスタムが施された状態で入荷しました。
前のオーナー様がご自身でやられたのか、高いクオリティのカスタムでは無かったので
いつもの様に当店でPLEKなどの手直しリペアを施して、万全の状態で販売しております!
今回のリペアの中にナット溝の掘り直しもあったので、ヘッド側を凝視する事が多いリペアでした。
そこでも思い出したのですが、70年代のストラトのヘッドの特徴の一つに
ストリングスガイドが2つ付いてるという特徴があります。
本日は、良く付いているのを見るけど どんなメリット・デメリットがあるのか
そんなストリングスガイドについてのご紹介です。
” ガイド ” と呼ばれておりますが、どちらか言うと こちらのパーツは テンション感を高める効果が メインになります。(なのでテンションピンとも呼ばれたりします)
ストラトの様な「平行段付きネック」と呼ばれるヘッド角が付いていないギターは
構造上どうしても (特に1弦側の) テンション感が弱くなってしまう弱点があったので、弦が鳴ってしまう問題や弦がナット溝から外れる問題がありました。
その問題を改善するために付けられたパーツだと思われます。
今回の70年代製のストラトには1・2弦と更に3・4弦にも増設されています。
弾き比べてみると分かり易いのですが、テンション感を上げるということは勿論音にも影響があり
3・4弦側にもガイドが付いている方がコード音などに張りが出ている感じがします!
しかし、ストリングスガイドにはデメリットもあり
ガイドが付いてない時よりチューニングが多少ずれ易くなります。
これは弦と接している以上、どうしても摩擦が生じてしまうため起こります。
チューニングずれるのか・・・と思った皆様、ご安心ください
ギターが日々進化しているようにストリングスガイドも進化しております。
今では弦と接する面を少なくする&弦を滑り易くするための「円筒タイプ」や「ローラータイプ」などの
チューニングの狂いを極力少なくしたタイプのガイドもあります!
お手軽に交換の出来るパーツでもあるので
今より音に張りを持たせたい、なんて際にお気軽にカスタムできますね!