Fender Jazz Bass 1969年製
こちらの Fender Jazz Bass 1969年製 のリアルビンテージ 。
例の如く、パーツを隅々まで分解し オリジナルパーツの判別や異常の確認を行いました。
いつも調整やリペアのご紹介が多いのですが、もちろん電装系も怠らずに毎回チェックしています!
ちなみに私はリアルビンテージのオリジナルポットの汚れ具合が大好きです!
今回はそんな電装系の仕組みについてご紹介します。
多くのギター・ベースにはボリュームとトーンが搭載されていると思うのですが
ボリュームはまだしもトーンの仕組みって謎じゃないですか?
配線の仕方を除けば、ボリュームとトーンの違いは1つのパーツだけなんです。
そのパーツが「コンデンサ」です。
このコンデンサ、何の役割をしているか簡単に言いますと、音の周波数の 高音域 の部分だけを摘出してくれるパーツになります。
ポットにコンデンサが付いていて、弦を弾いた音の高音成分を摘出しました。
その摘出された先がアース(信号を逃がす部分)に繋がっています。
電気信号はアースに流れ易い性質があるので、何もしないでいると高音成分が全部アースに流れちゃいます。
この流れを調節するのにポット(可変抵抗)が使われています。
なので、流れを調節するポットの数値や高音成分を摘出するコンデンサの数値を変えると、当然音にも影響が出てきます。
ギターのカスタマイズが大好きな方にとっては、手軽に弄れる電装系はカスタムの宝庫ですね!
こちらの Fender Jazz Bass 1969年製 なんと当時の電装パーツが交換されずにオリジナルのまま残っています!
一つもパーツ交換されてない状態のビンテージ楽器を鳴らして
「これがリアルビンテージの音か!!」
この感動がとても気持ちがいいです!!