Fender Jazz Bass 1966年製 Sherwood Green
こちらの Fender Jazz Bass 1966年製 Sherwood Green
PLEKを用いた1/1000mmの精密な調整を施し、絶賛販売中です!
PLEKを用いた調整の場合、弦高とネックの反りを主に計測・調整するのですが
弦高を換えると演奏性と音はどのように変わるのでしょうか?
本日は、弾き易さ以外にも大きく影響する弦高の調整についてご説明します。
最初に日頃の調整でもお客様からの希望が多い 弦高低め のメリット・デメリットから
メリット
①フレットと弦との距離が近く、テンション感も低くなりフィンガリングが高上します。
②テンション感が低くなることにより弾いた時の弦の振幅が大きくなり、より暴れたサウンドが出せるようになります。
デメリット
①テンション感が低くなるとパリッとした音の張りが無くなって行きます。
②フレットと弦との距離が近くなり、更に弦の振幅も大きくなるので、他のフレットに弦が当たり易くなります(=ビビリ音)
弦高高めのメリット・デメリットは上記の逆と考えて頂いて結構です。
いかがですか?一言に弦高調整と言っても、けっこう一長一短な所がある調整なんです。
「それじゃ何が正解なんだ」と疑問の声も上がると思われますが、プレイヤーの方の演奏スタイルに合った調整というのが一番正解に近いかもしれません。
例をあげますと、メタルなどの曲を演奏される方には 弦高低め をオススメします。
理由は上記の二つのメリットは勿論、デメリットもメタルを演奏するのだったらそんなに影響を受けない事が多いからです。
メタルを演奏する場合、一般的に歪ませた音作りをされると思うのですが、音の張りとビビリ音は歪ませた音に対しては影響が少ないです。
勿論、音に張りがありビビリ音が少ないことに越した事はないのですが
弾き易さが高上するなら、テクニカルなリフの多いメタルには適した調整だと考えられます。
楽器屋さんにご自身の楽器を調整に持ってかれる方も多いとは思われますが、弾き易いからと言う理由で極端に弦高を低くしたりしてませんか?
もしかしたら、そのセッティング以上に合ったセッティングがあるかもしれません。
是非一度、店員さんに自分の弾く音楽ジャンルなどを伝えて相談してみてください!