アコースティックギターの弦を細くする際に
アコースティックギターの弾きにくさに対し、弦を細くすることで改善を試みたことがある方も多いかと思いますが、弦のゲージを細くする際には、その前に踏まえるべき観点があります。
それらについての説明動画です。
ゲージの細い弦を張られている方の傾向として、弦高が過剰に高い状態になっていることが、本当によくあります。
ただ弦を細くしても、そもそも弦高が高い状態のため、弾き心地の改善にはつながらないです。
また、弦はゲージを細くするほど反発力が下がります。それにより、ギター自体の共振の影響による、弦の振幅のうねりが大きくなります。
うねりが大きいと、音がうねることでピッチ(音程)が不鮮明に聴こえます。また、振幅のうねりがフレットに触れやすくもなり、ビビりが生じやすくなります。
弾きやすくするには、弦を細くする前にまず、適したセッティングにギターを調整する必要があります。
その上で、ギター自体の共振の性質(特定の周波数や弦エネルギーに対する反応)を踏まえた上で、弦を選ぶ必要があります。
弦高が高いままでゲージを下げるよりは、ゲージを下げずに(むしろ上げて)弦高を下げた方が、弾き心地を改善できます。
それらの観点について説明しています。