ナット交換のトラブル回避!!
巷を賑わしている Skervesen の Raptor 6 をご紹介。
P.U も Seymour Duncan の Black Outs などが搭載されていて激しい音楽をかき鳴らしたい人にピッタリなギターです!
大きな傷も無く、大分良い状態で入荷したのですぐに皆様へ本機のご紹介が出来るかも...などと考えていたのですが強めに開放弦をピッキングするとビビり音がッ!
これはナットの溝が低すぎる事が原因で起きてしまう症状です。
こちらのギターをお求めの方は、ピッキングも力強く弾かれる方が多い・・・はず!
購入されたお客様に不具合無く思いっきり鳴らして頂く為にナット交換をすることにしました。
交換の際、まずは既存のナットを外す所から始まる訳ですがナットは瞬間接着材などで固定されています。
更に周りには塗装が乗っかっている場合が多いです。
何も処置せずに無理やり取ろうとするとナット周りの塗装がベリッ!そもそも取れない!
なんてトラブルが起きてしまいます。
そこで最初にすることは
ナットとネックの境目の塗装に「切れ目」を入れます。
こうすることで、ナットを外した際に一緒にネック側の塗装が持って行かれない様にします。
次に、ナットに適当な木材を当ててハンマーでコンコン叩いてやります。
瞬間接着剤は衝撃に弱い性質があるので接着剤が適量で接着されているナットならこの作業だけで取れてくれます。
しかし、殆どのギターのナットには 接着材が過剰に付いていて
コンコンしても取れません。
そんな時には食切りという道具でナットを掴みグイグイと、しかし優しくナットを揺らして段々と外してあげます。
今回の Raptor 6 は適量の接着剤で固定してあったので難なく取れてくれました!
さすがSkervesen!
新しいナットに交換された本機はドロップチューニングにして開放弦を強めに弾いてもビビリません!
これで心置きなく、迫力ある弦振動を起こせますね!
当店ではこの様に次に購入されるお客様の事を考えた修理やカスタマイズを日々心がけております!