意外と重要!ネジ穴の面取り
今回は製造でのパーツ組込み工程の小話をお一つさせて頂きます。
長かった塗装期間を終え、パーツを組込み、楽器の見た目もほぼ完成に近い所まで行く工程です。
完成への期待感を胸に、時間を忘れてどんどんパーツを組み込んでしまう非常に楽しい時間です!
パーツを次々と組み込んで行くので、必然的にボディやネックにネジを締めていく機会も多くなります。
木工の工程の際に大抵の穴は開けてあるので
言ってしまうと、開いている穴にネジを締めていくだけの作業なのですが
何も考えずブスブスとネジを入れていくと塗装が大変な事になる場合があります。
パーツを組み込む前にネジ穴の面取りをしないと
ネジの山が塗装面を巻き込んで、ネジ穴周りの塗装が浮いてしまう可能性があるのです。(最悪トップコートなどが欠けます)
↓面取り=角を取る
しかし、厄介なのが、ネジ周りの塗装が浮いてしまっても、大抵の場合パーツで隠れたりするので完成時には見えなくなります。
店頭に並んでいる新品のピカピカのギターでも、実はパーツの下は・・・なんて事も有り得ちゃう訳ですね。
肝心の面取り方法ですが、超簡単です。
ネジ穴より大きいプラスドライバーでネジ穴をグリグリ回すだけです!
特に面取り専用の道具なども必要なく
一般的な大きめのプラスドライバー1本で出来ちゃいます。
これで何回もネジを出し入れしても、ネジが塗装面を引っ掛ける事は無くなります!
ギター・ベース好きの方々の中で、ご自信でパーツの交換やカスタムをされる方も多いと思いますが、このひと手間を忘れずに!