個体のポテンシャルを最大限引き出すカスタマイズ GLIDE EXPERIENCE SERIES!
Fender Japan ST57 をカスタマイズ!
GLIDE オリジナルのカスタマイズシリーズ GLIDE EXPERIENCE SERIES!
GLIDE EXPERIENCE SERIES とは、厳選した中古ギター・ベースに、GLIDE 製造部のクラフトマンがカスタマイズを施し、その個体の個性を活かしつつ、鳴りと弾きやすさを最大限に高めた製品です。
GLIDE EXPERIENCE は、全ての商品にリフレットと Plek による1/1000mm 単位でフレット擦り合わせを施し、弦の振幅を最大限に活かした鳴りの良さとスムーズなフィンガリングを保証しています。さらにピックアップやナット、電装系などの、よりその個体の魅力や良さを引き出すために選んだパーツ交換、セットアップを施し、ギター・ベースをさらなる進化へと導きます。
今回カスタマイズしたのは、Fender Japan の ST57!もともと鳴りのよい個体でしたので、その鳴りの良さを活かし、リッチなビンテージライクなトーンとモダンな演奏性の両方を存分に楽しめるカスタマイズをテーマとしました。
それではさっそくカスタマイズします。
今回は、このカスタマイズを施します。
ストリングスガイド:1・2弦のガイドを筒型に交換
ペグ:GOTOH SD91-MG-05M-L6-Nickelに交換
ナット:オイルナット に交換
フレット:JESCAR #55090 Stainless
Plek:1/1000mm 単位でのネックのスキャン測定とフレット擦り合わせ
指板R:純正7.25 inc
P.U:FENDER Custom Shop Texas Special Strat Pickups に交換
サドル:GOTOH S199 Chrome に交換
ポット:CTS 250kΩ Vintage Style × 3 に交換
コンデンサ:Orange Drop 0.047μF に交換
ジャック:SwitchCraft製 に交換
配線材:Belden 8503 に交換
ストラップピン:SCHALLER SECURITY LOCK に交換
それでは取り掛かりましょう。まずはフレットを抜きます。
フレットは、ステンレスのミディアムジャンボをチョイスしました。ステンレスフレットには、サビにくく消耗しにくいといった利点がありますが、選んだ一番の理由は、もちろん”音”です。ご存知の通り、フレットの素材、大きさを変えることは、音質にも大きく作用します。今回は、煌びやかさ、艶感を引き出したいと考えていたために、硬度の高いステンレスのミデイァムジャンボをチョイスしました。
ナットも交換します。今回はオイルナットをチョイス。
リフレットとナット交換後に Plek で 1/1000mm 単位で測定と擦り合わせを行うことで、弦の振幅が最大限に活かされており、もともと持つ鳴りの良さを最大限に高めています。
次はピックアップと電装系パーツの交換です。
ピックアップは、Fender Custom Chop の Texas Special をチョイス。Fat 50s とも迷いましたが、ここはタイトさよりも煌びやかさがコンセプトに合うと考えました。電気系パーツ、配線材も全て新品に交換し、コンデンサにはORANGE DROPをチョイス。ORANGE DROPには、音を心地よいトーンに整えてくれる印象があります。
演奏性においてはモダンな要素を加えるべく、ペグはマグナムロックに、サドルもブロックタイプへ、ストラップもロック式へと変えています。サドルをブロックタイプにすることで、サドルの比重を増やし、サスティーンの向上も狙っています。
そしてセットアップです。弾きやすくも弦の振幅とボディ・ネックの鳴りを活かす、ベストバランスを狙いセットします。
カスタマイズの結果、予想を遥かに超える艶やかさと奥行きあるサウンドへと大進化しました。チューニングしてコードを一発鳴らしただけで伝わる、リッチさ。ブライト寄りの音という印書のある ST57系ですが、深みある艶やかさと奥行き感が絶妙に加わり、そのブライト感がリッチなサウンドへと高みを極めています。
深みのあるネックとミドルピックアップの良さはもちろんのこと、ブリッジピックアップの歪みサウンドはまさに Twangy。ステンレスフレットとの相性が見事にマッチしています。
Fender Japan の50s らしさは保ちながらも、何グレードもアップしたような心地良いサウンドは、小クラフトマンの予想を遥かに超えるものとなりました。全てのカスタマイズ要素が見事にマッチした、納得の仕上がりです。
