リアルビンテージベースのリフレット&ナット交換!
こちらのキメ細かいウェザーチェックがボディ全体に入った Fender Musicmaster Bass 78~80年製
自然に出来たレリックも非常に美しいですね!
入荷当初、年代物にしては全体的に見た目はキレイで
掘り出し物だ!なんて思っていたのですが、やはりそこはリアルビンテージ。
入荷チェックで調整・検品をしてみると
トラスロッドは緩める方向に余裕がなく、フレットの高さも低くなっておりました。
購入されたお客様が出来るだけ長くお使いになれる様、リフレット&ナット交換の処置を行い
フレットの高さと、トラスロッドにも余裕を持たせる状態にしました!
トラスロッドに余裕を持たせた状態でネックの反りを適正にするリペア。
普通ですと指板を削ったり、フレット擦り合わせで強制的に直す方法があるのですが
今回の対象はビンテージ・・・。
なるべくオリジナルの指板を削りたくありません。
そこで今回は、元々細いフレットが打ってあることに着目し
ミディアムジャンボサイズのフレットを打ち直すことによって反りを戻してあげる作戦に出ました。
小さい溝にミディアムジャンボサイズのフレットを入れるには、フレットの入る溝を少し広げてあげる必要があります。
そして、フレット溝を大きくするとネックは順反りし易くなる傾向にあります。
フレットを打ち変えて、ネックが順反りになったらトラスロッドを締めなくちゃいけません。
今回はそれを利用して、トラスロッドを幾分か締めて適正な反り具合になる様にし
緩める方向の余裕を持たせることに成功しました!
オリジナルの指板の研磨量も最低限の量にでき、背が高くて長持ちする
ミディアムジャンボフレットに交換出来たので一石二鳥の改善リペアでした!
見事に修正でき、値段もお手頃なリアルビンテージMusicmaster Bass!
買って安心、弾いて安心のクオリティになっています!