「ブリッジのフローティング」とは。

Cliffs of Dover の楽曲で有名な Eric Johnson
素晴らしい音を奏でる有名ギタリストですね。

あの絶妙な歪み具合と音抜けの良さ、一音一音ハッキリ聞こえる粒立ちの良さが最高です!

そんな音を奏でているEric Johnsonのシグネイチャーストラトが 当店で販売中で
勿論、例の如く パーツをバラしてからの隅々までの清掃
ネックの反りからオクターブチューニングまでチェックする細かい調整も施しています。

Eric自身、技術者並みの知識と終わり無き音への拘りを持っており
当店従業員が本機の清掃・調整しながらも
ネック材からトレモロスプリング1本に至るまで 拘り貫いているモデルだと体感していました。

今日は、そんなストラトモデルの調整の中の「ブリッジのフローティング」について簡単に説明します。

日本の楽器店に並んでるギターはノン・フローティングの調整で販売されていることが多いですが
本家フェンダーの推奨セッティングは少しだけフローティングさせてあります。

フローティングさせるとアームアップの奏法が出来るという利点が真っ先に考えられます。
しかし、利点はそれだけではなく 音的にも倍音成分が豊かに出てくれる利点があるんです。
それはブリッジプレートが、ギターの一番重いパーツであるボディに
触れている面積が小さくなることが要因になっています。

逆に言えば
裏のスプリングを強固に締めて、ブリッジプレートガチガチに固定すれば
抜けのよい固めのサウンドが出やすくなります。
おまけにアーミングでグイグイ動くはずのブリッジが動かなくなるのでチューニングも安定したりします。

 

「愛器のストラトの倍音成分を増やして味のある音を出したい!」
「いや、ガチガチに固定してハードな音楽を弾こう!」

ストラトタイプのギターは、調整の仕方一つで
さまざまな音を奏でる事が出来ます!

ちなみに当店在庫の Fender Eric Johnson Stratocaster Dakota Red 2009 は
タイト目にトレモロスプリングを調整し
抜けの良い音が出やすい様にしております!

 



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