ギター・ベース製造のプロセス ~②ボディ整形編~

今週も前回 ( https://bit.ly/2Tc5hbB ) に引き続きギターの製造についてです!

前回では材料となる木材の張り合わせまでをご紹介しました。
まだまだ製造では序盤で、単なる木の板の状態でしたね。

本日の投稿では、ギターの形まで整形するところをご紹介します。

前回の最後にお見せしました張り合わせた板材が加工するのに十分な大きさになりましたので、ここから一気に木工加工を施していきます!

まず最初にすることは材の厚み出しです。

前回も活躍しました電動カンナちゃん(プレーナー)で完成の厚み+0.5mmほどの厚さにまで削っていきます。
0.5mm残す理由は木工の最終工程の「木地調整」の時に削る分を残しておく為です。

ほぼ完成の厚みまで出した後はあっと言う間です。
後に登場しますCNCルーターでの加工量を少なくするため、ある程度のギターの形までバンドソーで切り出します。


だいたいギターの形にできましたら
ここで当店GLIDEの木工のメイン機械、CNCルーターの登場です。

現代の物作りには欠かせないコンピューター制御の切削機械になります。
事前に製作した3Dデータ通りに削ってくれるので、切削クオリティも一定に保ち、膨大な量産をしても誤差を出さない優れ物です。
もう写真からも神々しさを感じます。

このCNCルーターの段階で
・ネックポケット
・ボディ形状
・コンター加工
・ピックアップを入れるためのサグリ
・電装系パーツを入れるためのザグリ
・各種パーツを取付けるためのネジ穴
と、木工をほぼ終わらせてくれます。
所要時間も1時間程度でしょうか。



お写真を見て頂いてもお察し頂けます通り、もうほぼ木工は完成しております。
この後は外周Rの加工や、CNCでは加工が困難な箇所の穴あけ作業など
また手作業に戻ります。

続きはまた次週ご紹介いたします。
お楽しみに!


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