ギター・ベースのリフレットは、最初の「フレット抜き」が肝心!!

本日は、日頃の投稿とは一味違った技術的なお話を
絶賛販売中の商品「Fender 1963年製 Jazz Bass Olympic White」に焦点を当ててお話ししたいと思います!

こちらのリアルビンテージのジャズベース、リフィニッシュされていることもあり非常に綺麗な状態で入荷いたしました。
しかし、残念な事にネックにハイ起きの症状が!
そのままでも演奏に支障は無かったのですが、ご購入されたお客様が出来る限り長くこちらのベースをご使用できるように、指板の擦り合わせも兼ねてリフレットを施しました。

そんなリフレット作業の中でも特に気を使うのが「フレット抜き」の作業。
数十年経っている指板は非常に乾燥しているため、何の工夫も無くフレットを抜くとパキパキ指板が欠けてしまいます。

指板欠けの予防で効果的なのは
①抜く前にオイルを塗る事
②抜く際にフレットを暖めて冷やす事
この二つが非常に効果的です!

①は乾燥して割れ易くなっている指板に潤いを与え、②はフレット溝とフレットの間に微小な隙間を作る事ができます。(②は回らなくなったネジなどにも効果的ですね)

この後に 指板擦り合わせ、フレット打ち、と処理が続く訳ですが
リフレット作業は、一番最初の「フレット抜き」がその後の作業に大きく影響します。
面倒だからと予防を疎かにしたら大変な事になる訳ですね。

この様に、情熱と手間と時間をかけてベストな状態にした Fender 1963年製 Jazz Bass

宅急便でお客様の自宅にお届けして「自宅試奏」なんてことも出来ちゃいます!
最高のコンディションを体感したい方は是非是非お問い合わせください!

 



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