What is Plek?
本日、販売致しました 1988年製 Custom 24 Scarled Red
こちらのギターには入荷してすぐにPLEKを施し、演奏性とビンテージならではの鳴りをグレードアップさせております。
何度かご説明させて頂く投稿もしているのですが念のため。。。
Plek とは、人の感覚を遥かに凌ぐ 1/1000mm 単位という超高精度で、ネック、指板、フレット等の状態のデジタル測定と、フレット擦り合わせ等を行う機械及びその処置のことを指します。
簡潔にご説明すると上記のようになるのですが
では、具体的にどの様にフレットを削っているのでしょう?
大まかな流れは
①測定...対象の楽器の現状を計測し、グラフなどにより可視化します。
②リハーサル...目的の状態へ楽器を調整・フレット切削する前に、処置を施したらどの様な結果になるか(切削後のフレットの高さなど)チェックします。
③処置...リハーサルをし、問題が無いことを確認したら実際に処置していきます。
④確認...処置後、ちゃんと目的の状態になっているかチェックです。必要ならここで微調整も行います。
となります。
フレットを擦り合わせる場合②の リハーサル が特に重要になっていきます。
フレット切削後にフレットの高さは極端に低くならないか?指板まで削ってしまわないか?
処置後にミスが発覚しても どうしようもないので、ここでしっかりチェックです!
また、「擦り合わせ処理」ですが 一言に書いてもPLEKは以下の種類の設定が出来ます!
①フレットの切削量...12フレット周辺の6弦側が通る所だけ多めに削る、などの細かい量設定。
②フレットR...フレットのカーブ具合を1mm単位で設定できます。
③フレット頂点の形状...PLEKのフレットを切削する刃は3種類あり、ギブソン系のなだらかなフレット頂点も再現できます。
凄くないですか!?
今回ご紹介したのはPLEKの機能のほんの少しです。
細かい所まで全部ご説明したら短編小説ぐらいの文字量になるかもしれません。
この機能にギターを熟知した技術者の操作が加わり、劇的な改善を楽器に施す事が出来る訳です。
今回の Custom 24 も、ビンテージならではの元々の鳴りの良さにPLEK処理が加わり、激鳴りギターと化しています!

